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若者頭はどんなことをしますか?
下位力士の指導、監督、生活指導の他に、勝負結果の記録や前相撲の進行などを務めます。ここで言う下位力士は、幕下以下の力士のことです。若者頭がする仕事の中には、つぎのようなものがあります。
- 千秋楽で同点決勝などの場合、その組合わせ抽選や世話をします。
- 前相撲の取組や進行の世話をします。廻しを直してあげたり、土俵上の作法を教えたりします。新序出世披露の世話もします。
- 土俵下の控え力士の指揮や管理などをします。
- 懸賞金の係としてその世話をします。
- 表彰式の世話をします。千秋楽に優勝力士からトロフィーや優勝旗などを土俵下で受け取る背広姿の男の人がいますが、その人が若者頭です。運搬は部屋所属や一門の力士です。
- 幕下以下の力士の指導や監督をします。未成年の力士を生活面で監督したり、指導したりします。親方の目の届かない仕事のすべてをこなします。
- カ士がけがしたり病気したりすると、その対応をします。所属する部屋では力士が病気やけがをしたとき、入院の手続きとかタクシーに乗せたりします。力士が出場できないときは、その体場届けの対応もします。
- 巡業や花相撲のときは取組の進行役を務めます。
- 部屋では親方の秘書業務をします。番付発送、関取衆の日程調整など、事務的な仕事もします。
若者頭は稽古だけでなく、生活面でも力士を指導し、 1人前にする役目を果たすわけです。
世話人はどんなことをしますか?
世話人は競技用具の運搬や保管などをします。若者頭の補助的な役目を果たすと言われています。世話人がする仕事の中には、次のようなものがあります。
- 競技用具の運搬や保管をします。巡業の裏方としてテントを張ったり、競技用の荷物を運んだり、その保管をします。
- 本場所では支度部屋を管理します。支度部屋の管理責任者として管理します。
- 木戸(出入口)で客の世話をします。当日売りの切符を手に入れる客の整理をしたり、入口(木戸)で親方の手伝いをしたりします。
- 会場の駐車場周辺の世話をします。
- 役員室の係として世話をします。
若者頭・世話人には誰がなりますか?
若者頭には引退した十両または幕下力士のような力士経験者がなります。行司や力士と同様に、形式的には相撲協会に所属しますが、実質的には相撲部屋に所属します。若者頭は所属する部屋の親方を通して協会に申請を出し、理事会の議決を経て採用されます。世話人になる人も若者頭と全く同じ資格であり、手続きも全く同じです。
若者頭には定員がありますか?
あります。8名です。この8名には協会から給与が支給されます。世話人の定員も8名です。相撲部屋は51あるので、、若者頭がいない相撲部屋がたくさんあります。このような部屋では、「マネージャー」といって、元力士が「若者頭」の代わりをしていることもあります。そういうマネージャーを抱える部屋が増えています。その場合、お金は部屋から支給されます。マネージャーは親方の片腕として、若い力士の監督や指導だけでなく、部屋の後援者との交渉、部屋の細々とした仕事をこなします。