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行司が呼び上げる四股名の数はどの力士でも同じですか?
いいえ、違います。力士が水をつけている間に、行司は力士の四股名を呼び上げますが、そのとき四股名を1回だけ呼び上げるときと2回呼び上げるときがあるのです。前者を「一声」、後者を「二声」と言います。
三役以上の力士の取組と十両最後の取組では、四股名の前に「かたや△△山」、「こなた○○川」をつけて呼び上げます。たとえば、「かたや若乃花、若乃花、こなた武蔵丸、武蔵丸」と呼び上げます。三役以上の力士の取組では、一方が平幕であっても「二声」で呼び上げます。十両最後の取組も「二声」で呼び上げます。
それ以外の力士の取組では、四股名の前に「かたや~」「こなた~」をつけず、四股名を一声で「△△山[に]○○川」と呼び上げます。たとえば、「舞の海[に]栃東」となります。両力士の間に「に」をつけます。
行司は結びの一番では何と呼び上げていますか?
「番数も取り進みましたるところ、かたや貴乃花、貴乃花、こなた曙、曙」と「二声」を発します。それに続いて「この相撲一番にて、本日の打ち止め~」と独特のふし廻しで呼び上げます。これは「結びの触れ」と言います。千秋楽であれば、「この相撲一番にて千秋楽にござります~」あるいは「この相撲一番にて千秋楽~」となります。
※天覧相撲や台覧相撲では「この相撲一番にて、本日の結び~」という呼び上げになります。すなわち、「打ち止め」が「結び」となります。
軍配の大きさには決まりがありますか?
軍配の大きさに関しては特に規定はありません。しかし、長い間の慣行で標準的な大きさは大体決まっています。全体の長さは約43センチ、幅は約20センチ、扇の部分の縦の長さは約25センチ、重さは約750~ 1100グラムです。
文中
「この相撲一番にて、本国の結び~」とありますが、「この相撲一番にて、本日の結び~」ではありませんか?
そうですよね
相撲の勝負がついた瞬間には行司は何と声をかけるのですか?(かけ声を止めるだけでしょうか?)
・・・相撲の最中に「ノコッタ、ノコッタ」とかけ声を挙げていて、その後、勝負のついた瞬間のことですが。
(この点、長年不明のままです。)
力士が相撲を取っている最中にする掛け声は、各行司いろいろ個性がありますね。
ところで、この掛け声、「何を言うか」と「調子」は誰がどうやって決めるんでしょうか。
中には明らかに「のこった」とは違う掛け声をする方がいらっしゃいます。