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横綱土俵入りはいつ行われますか?
幕内土俵入りの後です。横綱土俵入りのことを「方屋入り」あるいは「手数入り」とも言います。寛政元年(1789)の谷風に授与された横綱免許状には「方屋入り」が用いられています。
横綱が2人いる場合の土俵入りには順序がありますか?
あります。横綱土俵入りは幕内土俵入りの後に行れ、奇数日は東方から、偶数日は西方から順に行われます。東西は横綱の番付によります。したがつて、東の正横綱は常に東から土俵入りを行います。
横綱土俵入りの型にはいくつありますか?
2つです。不知火(しらぬい)型と雲竜(うんりゅう)型です。綱の結び方とせり上がりの方法にそれぞれ特徴があります。不知火型は綱の結び目が両輪になり、他方、雲竜型は1輪になっています。
不知火型のせり上がりはどうなっていますか?
四股を踏み終わった後で、両手を左右に広げてせり上がります。下からすくうように体を起こします。攻めの型と言われています。
雲竜型のせり上がりはどうなっていますか?
左手を脇腹にあて、右手を横に広げて、下段の構えからせり上がります。左手は「守り」、右手は「攻め」を示すと言われています。
不知火型と雲竜型のうち,どれにするかは誰が決めますか?
部屋の師匠と力士本人が周囲の意見を聞きながら決めます。協会が決めることはありません。また、部屋によって型が決まっているわけでもありません。
横綱土俵入りには,一定の作法がありますか。
あります。まず、立行司、露払い、横綱、太刀持ちの順に花道から入場し、土俵に上がります。横綱は二字口で塵を切ったり、柏手を2回打ったり、中央へ3歩進んだり、四股を踏んだりします。土俵入りの型にしたがって、手を伸ばしたり、せり上がったりします。中央で土俵入りが終わると、再び二字口に下がり、柏手を2回打ち、塵を切ります。
土俵を下りるときは、露払い、横綱、太刀持ち、立行司の順に花道から退場します。
露払いとは何ですか?
露払いは、横綱土俵入りの先導役で、横綱の先に立ち、道を開く役割を果たします。露払いは手に何も持っていません。
入場するときも退場するときも、横綱の前を歩きます。露払いと太刀持ちは共に、原則として、横綱と同部屋の幕内力士が務めますが、露払いは「太刀持ち」より下位力士です。十両は務めません。幕内力士が同部屋にいない場合、横綱と同門の幕内力士が務めます。
太刀持ちとは何ですか?
外敵から横綱を警護する役割を果たします。右手に太刀を捧げ持ちます。左手はひざの上にあります。幕内力士が同部屋にいない場合は、横綱と同門の幕内力士が務めます。
土俵入りの途中て両手を合わせた後、パカッと開く動作をされますが何故でしょうか?
83歳の母親からの質問です。
どうしても知りたいみたいでお願い致しますm(__)m
相撲の力士が本勝負の仕切りの前に行う「塵手水(ちりちょうず)」の中の一つの動作で、「塵を切る動作」です。 これは、手を打ち合わせることによって、手に付着した塵や埃を取り除いて勝負しやすいようにという意味が込められています。