行司装束

行司の着る服装は決まっていますか?

決まっています。行司の服装は「行司装束」と言って、土俵上の審判に際しては規定の装束を着用することになっています。直垂、鳥帽子は着用しなければならない装東です。さらに、審判に際しては「軍配」を使用することになっています。

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行司の階級と装束にはどんな差がありますか?

行司には8階級ありますが、その階級の違いは菊綴や軍配の紐の房の色などに見られます。直垂の菊綴と軍配の飾り房の色は同じです。菊綴とは胸元、袴の前、背中などに縫い付けられているボタンのような丸い飾りです。さらに、装束には鳥帽子のあご紐、胸紐、袖や袴のくくり紐のように、いくつか紐が使われますが、その紐の色もすべて、房の色と同じです。それ以外には、行司の格によって服装の色に制限はありません。

階級 房の色 履物
      1. 立行司
a. 木村庄之助
b. 式守伊之助
総紫
紫自
白足袋に草履/短刀
白足袋に草履/短刀
      2. 三役格行司  朱  白足袋に草履
      3. 幕内格行司 紅自 白足袋だけ
      4. 十両格行司 青自 白足袋だけ
      5. 幕下格行司 黒または青 素足
      6. 三段目格行司 黒または青 素足
      7. 序二段格行司 黒または青 素足
      8. 序ノロ格行司 黒または青 素足

幕下格以下の行司は階級に関係なく、房の色も履物も同じです。十両格以上の行司は、装束の生地が夏は薄地の麻、冬は厚地の絹であるのに対し、幕下格以下の行司は年中、木綿です。さらに、十両格以上の行司は衣裳の膝の部分が開いているのに対し、幕下格以下の行司は膝の下で絞ってあります。

袖回は階級に関係なく紐で縛ってありますが、その紐の色は房の色と同じです。すなわち、階級によって縛ってある紐の色は異なります。

立行司はなぜ短刀を差していますか?

帯刀は、差し違えたとき、切腹して責任をとる覚悟であるというほどの決意を表すものです。大関と横綱の競技が真剣勝負なら、行司の勝負判定も命がけであるというわけです。

立行司は「差し違え」た場合、進退伺いを理事長に出すのが慣行です。因みに、帯刀は覚悟の意思表示であって、判定を差し違えたら切腹して責任を取るということではありません。実際、差し違えて、切腹したという記録はありません。差し違えて辞めた立行司はいます。

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