行司

行司の役割は何ですか?

行司は、相撲競技の審判に従事します。力士は呼出しによって呼び上げられ、土俵上に上がります。行司は、両力士が土俵上に上がってから競技を終えて土俵を下りるまで、その進退に関して中心的役割を果たします。すなわち、土俵上の競技の進行および勝負の判定をくだします。

競技が終了したことはどのように表しますか?

勝敗が決したときは、「勝負あり」と大声で判定をくだします。競技に勝った力士を「勝ち力士」と言いますが、その勝ち力士が出場した東方または西方に軍配をはっきりと差し上げて、勝敗の決定を示します。両力士が立って礼をした後で勝ち力士に勝ち名乗りを与えて競技の終了を示します。

勝ち力士に軍配を差し上げるとき、四股名を呼び上げます。勝ち力士が「貴乃花」で東方力士であれば、その東方に軍配を向けて独特の抑揚をつけた声で「たか~のはな~」と呼び上げます。

取組に懸賞が掛けられているときは、勝ち名乗りを与えた後に、軍配に懸賞金の入った袋を載せて力士に渡します。

行司茶色

勝敗がはっきりしないとき;軍配はどうしますか?

行司はいかなる場合でも、東西どちらかの力士に軍配を上げなければなりません。勝負の決着には「勝ち」か「負け」しかなく、あとで相談して決めようということは許されません。

行司の判定は絶対ですか?

絶対ではありません。行司の判定に疑間があるときは、土俵下に競技を見守っている審判委員5人と控え力士から「異議申し立て」をすることができます。一人でも異議申し立てがあれば、行司はこれを拒否することができません。異議申し立ては手を軽く上げて行司にはっきり知らせます。

行司は審判委員の判定に異議申し立てができますか?

いいえ。異議申し立ての物言いがあると、直ちに審判委員が土俵上に集まり判定について協議します。その判定の決定権は審判委員だけが持つており、行司はその権利を持っていません。控え力士も異議申し立てはできますが、協議には参加しません。行司は意見を求められる場合にかぎって、意見を述べることができるだけです。控え力士は発言権も決定権もありません。行司は物言い後の判定を審判委員に一任することになっていますので、たとえその判定に不服であっても従わなくてはなりません。

行司は勝負が始まったことをどう表しますか?

両力士の呼吸が合ったことを見届けて「残った」と言いながら、同時に軍配を手前にさっと引きます。

行司は制限時間の合図を受けたとき,どうしますか?

制限時間が審判委員(一人が時計係)より行司に知らされると、両力士に明瞭に伝えなくてはなりません。審判委員は手を軽く挙げて合図することになっています。行司は力士に「時間です」と明瞭に伝えます。行司は力士が仕切りに向かうとき、審判委員を見ています。呼出しも力士が塩を取りに来たとき、立ち上がってタオルを差し出しながら「時間になりました」とはっきりと伝えます。

土俵上の行司に事故があったら誰が判定しますか?

土俵下には「控え行司」が1名いて、土俵上の行司に万一事故があったら代行することになっています。向正面の土俵下を「行司溜り」と言いますが、そこに行司が控えています。控え行司の左右には審判委員が座っています。

物言いの後で,負け力士が「勝ち力士」になったとき,行司はどうしますか?

これは行司の「差し違え」となり、行司は「負けた」力士に軍配を上げ直さなければなりません。立行司は「差し違え」た場合、その日に進退伺いを出すことになっています。

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